独学でダンスを始め、着実に実力と認知度を上げてきた根っからのストリートダンサーKO-TANG。
講師。子ども目線に立った抜群のコミュニケーション能力で保護者からの信頼も厚い。そんな彼のダンスにかける思いや生徒たちと向き合う真摯な姿勢に迫った。
ーーまずはこれまでのダンス経歴を教えてください。
KO-TANG:秋田県の田舎で生まれてダンスを学べる環境は全くなかったので、中学1年の時に独学でダンスを始めました。その後都市の方へ範囲を広げてダンスバトルやコンテストにも出るようになって優勝するようになりました。そこからさらに秋田から東北エリアにどんどん規模を広げていき、秋田の大学を卒業後はダンサーになるために上京して。東京ではチームを組んで渋谷のストリートシーンを中心に活動してきました。インストラクターは16歳からやっているので、講師歴は長いですね。ダンスマスターでは10年くらいやっています。
ーーavex講師として自慢出来ることは? ダンスマスターのインストラクターである価値とは?
KO-TANG:自慢できるのは、たくさんのダンサーたちや才能のある生徒たちと巡り会える環境であること。あとは発表会が大規模で豪華な演出というのも魅力ですよね。なかなか味わえない特別な環境だと思います。インストラクターとして価値を感じるのは、自分も影響を受けてきたavexの長い歴史の中で自分が講師になって一から子ども達にダンスを教えて育てられること。子ども達の夢を後押しできることですかね。
ーーKO-TANG講師といえば、昨年Little Dream Teamを見事に育て上げたキッズ世代を育てるスペシャリストですが、この年代にダンスを教える際に心掛けていることはありますか?
KO-TANG:まずコミュニケーションを大切にしています。子ども達のテンションを上げてあげたり、そのキャラに合わせて接したりしています。もともと子どもが大好きなんですよ。ただレッスンでは真剣にやる時とオフになる時のメリハリはつけています。子ども達もピリッとする空気を読むのが上手くなって、集中力がつくようになりますね。ダンスが成長すると、性格や目、姿勢、練習量などにも変化が確実に現れるんですよ。逆にそれが現れない生徒を何とかしようと思いますね。あとは周りに頑張っている子が多ければ他の子も自然と頑張るので、放っておいても上手くなるんです。
あとは、保護者が子ども達のダンスにどれだけ本気になってくれるかってすごく重要だと思っています。なので、保護者たちと会える環境を大切にして、保護者ともコミュニケーションをとるように心がけています。
ーースーパーキッズダンサーが持っていて、インストラクターが持っていない考え方や行動はありますか?
KO-TANG:まずスーパーキッズダンサーは環境が良いと思います。それってつまりは親の理解とサポートがあってこそ。僕がキッズたちに言うのは「良い環境にいるんだったらより早く経験を積め」ということ。経験は何でもいいんです。ダンスでも出会いでも恋愛でも。エンターテイメントにはそうした経験値が表れるので。経験を積むことで自分のスタイルが見つけられますし。
ーーダンスマスターでは半年に一度スキルチェックを行っていますが、何か工夫されていることはありますか?
KO-TANG:声掛けはもちろんなんですが、スキルチェックに限らず僕は基礎を重んじています。自分がダンサーとしてこれまで培ってきたもの、根っこになっているのってやっぱり基礎なので。だからavexのカリキュラムに加えて独自の基礎集を作成して、それを全員分コピーして配って教えています。(笑)180個くらい技名リストが載っているんですが、それらの歴史についても説明するようにしています。子ども達も興味を持ってハマってくれますね!
ーーそれは素晴らしいですね! カリキュラムだけでは知り得ないダンスの深い部分まで伝えられますね。では自身がダンスと同じくらい大切にしていることはありますか?
KO-TANG:自分の好きなことに時間を割くこと。どこで息抜きするかっていうのが大切だと思っていて。昔はそうじゃなく常にダンスのことばかりで不規則な生活を送っていました。そこから環境も変わり、自分のペースで生活することの大切さに気づいたんです。映画を観たりコレクションしたり、好きなものを食べたり。それが今の自分のモチベーションにもなっていますね。
ーーKO-TANG講師が思う、未来のダンサーとは?
KO-TANG:今の時代は誰でもどこでもダンスが上手くなったり人気者になれたりします。SNSを通して有名になったりすることも。単純にダンサーの数は死ぬほど増えると思います。だけど結局は本物だけが生き残ると思うんです。要は、基礎がしっかりしていたり、(ダンスの)歴史が好きだったりする人、揺るがないものがしっかりあるダンサーが活躍する時代は変わらないと思いますね。一時期流行ったけど廃れていったジャンルもありますが、HIPHOPダンスは文化として定着すると思います。未来は明るいでしょうね。
ーークラブイベントが減少しダンサーの見せ場が限られてきましたが、これからどのように発信していきますか?
KO-TANG:別の発信できる場を探すと思います。ダンサーとして自分しかできないことって何だろう? 自分の価値を上げるためには? を考えた時に、僕にとっての一つの答えが故郷の秋田だったんです。実は秋田の観光大使をやらせてもらっているんですけど、そうなるまでには毎月秋田に帰ってWSをやったりイベントを開催したりしてきました。そうした活動は上京してすぐの22歳からしてきて、どんなに赤字だろうと続けてきました。その熱が伝わったから認めてもらえたと思うんですよね。
ーーそうだったんですね。10年以上地道に続けてきた熱意が認められた証ですね。では最後に、『2022年DANCE NATION』の作品の見どころを少しだけ教えてください!
KO-TANG:生徒たちが持っているエナジーやパワーをどれだけ引き出してあげられるかが大事だと思っていて、それが僕の仕事だと思っています。だから彼らが気持ちを出してくるようなショーになると思います。今回のナンバーは“パワー”、“意識”、“なりきる”っていうことが見どころですね!
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