クラブシーンをメインに活動してきた生粋のストリートダンサーでありながら、インストラクターとしてのキャリアも長いベテランShinji講師。子ども好きという彼ならではの、生徒の目線に立ち、寄り添った指導法や人間性の魅力に迫った。
ーーまずはこれまでのダンスキャリアを簡単に聞かせてください。
Shinji:主にストリートのクラブシーンでずっとやってきて、メディアのお仕事をやらせてもらうこともありました。それをずっとやっていく上でインストラクターの仕事にたどり着いたというか。子どもが好きっていうのもあって。レッスンを初めて持ったのは23〜24歳からで、ダンスマスターでは10年以上教えてます。
ーー10年以上の長い講師キャリアの中で、どのような変化、進化を経て現在の指導法にたどり着いたのですか?
Shinji:一番最初は“子ども達がとにかく踊れるようにすること”がメインでした。そのベースは変わらないといえばそうなんですが、あまり厳しくすると子供たちのモチベーションが上がらないんですよね。なので基本的には“楽しくやっていこう”というスタンスに変わりました。子どもがダンスを始めるきっかけって、親御さん発信なことが多いんです。なので初めの入り口は楽しく入ってもらうことが大事だと思っています。子どもの目線でいてあげたいので、個々の意見を聞いてそれに合わせるようにしていますね。もちろん大人としての常識は持ちつつ。
ーーレッスンはどのょうに進んでいきますか?
Shinji:基本的には1週間を通して同じ振り(ダンス)を教えるようにしています。その中で進むペースを変えたりしながら。事前準備でいうと、1週間が始まる前に「今週はこれをやろう」というプランを立ててやっている感じですかね。目標は1ヶ月で歌のサビくらいができればいいかなと考えながら進めています。あとは、常に自分のやりたいことだけを押し付けずに、たまに子どもたちの踊りたい曲を使ってレッスンすることもあります。子どもたちは自分の好きな曲で踊れると楽しいと思うので。
ーー体験に来られる子はどのような様子ですか?
Shinji:緊張してますね。(笑)なので、やっぱり体験に来てくれた子と話す、しっかりコミュニケーションを取ることを大事にしています。ほかには、体験に来た子の学年を聞いてそれと近い学年の生徒が同じクラスにいたら、その子と近い立ち位置に置いてあげるようにしてあげます。ペースはその子に合わせて。
ーーでは、生徒の成長を促すために大事にしていることは?
Shinji:まずはこちらから動くこと。行動で示さないと生徒たちは付いてこないと思っているので。またコミュニケーションを取って人見知りをなくしてあげるようにしていますね。ダンスを通してというよりは“対・人”として接することを大事にしています。ほかには子供たちを自発的に動かすようにも心掛けています。例えばレッスンの流れを作ってあげていれば、子どもたちだけでもできるようになるので。
あとはやっぱり発表会もかなり大きいですね。生徒たちのモチベーションが大きく変わって、3ヶ月で急激に伸びるんです。目標が一つあると意識が変わるんだろうと思います。
ーー逆に生徒のモチベーションが下がってしまった時にはどうしていますか?
Shinji:その子と話してみて、何がやりたいのかを聞きます。もしダンス以外のことがやりたいんだったら親御さんにそれを伝えますし、その子が本当にやりたいことに進むための道を作ってあげるようにします。
ダンスをやりたくないわけじゃなくモチベーションが下がっている子には、僕じゃない先生のクラスを受けてみることを薦めます。同じ先生のクラスばかり受けていたらマンネリもするし、もっといろんな人を知っていったらその中に自分のやりたいダンスがあるかもしれないので。無理に引き留めたり継続させようとはしないようにしています。最終的にはダンスを続けてくれることが理想なので。
ーーそうなんですね。ではShinjiさんの思うエイベックス・ダンスマスターの魅力とは?
Shinji:カリキュラムとして子どもの頃から教えられるというのは、ダンス業界としても良いことだと思います。他のスタジオだとカリキュラムシステムがないので、基本的なステップを知ってる子と知らない子がいたりするので。あとは大きなステージを用意してあげられることもすごく強みだと思います。子どもたちにそういう経験をさせてあげられるのってエイベックス・ダンスマスターならではの魅力だなと。
ーーShinjiさんだからこそエイベックス・ダンスマスターでできること、挑戦したいことは?
Shinji:やっていきたいことで言うと、始めたきっかけが何であれ、ダンスが好きになって続けていってくれる子を増やすこと。そしてその子たちの活躍の場をどこかで作ってあげたいというのはあります。生徒たちに言うことなんですが、「自分が人に見てもらったり自分が主役になれるのはダンサーの特権だ」って。バックダンサーになるとどうしても主役の歌い手ありきになってしまうけど、自分が出る場面を作って自分が主役になれる楽しさを知ってほしい。だからそういう場を作ってあげたいんですよね。
ーー素敵ですね。では最後に受講生やこれからダンスを始めようとしている方たちへ向けてメッセージをお願いします。
Shinji:とにかくダンスは楽しくやるものなので、“楽しめるダンス”を見つけてください!自分に合う先生を見つけて、まずは続けてみてほしいです。
講 師|Shinji
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