ーまずはじめにMASAMI先生のダンスキャリアについて簡単に聞かせてください。
MASAMI: もともと子供の頃から音楽が好きで、歌番組を観て歌って踊れる人に憧れてダンススクールに通い始めました。高校生の頃にダンス番組の収録に行ったことがきっかけで、ダンスにさらにハマっていきました。専門学校の2年生の時にコンテストに初めて出て、その後も「DANCE DELIGHT」などいくつもコンテストに挑戦して、2017年に出場した「JAPAN DANCE DELIGHT VOL.24」ではファイナリストになりました。
インストラクターの仕事は2001年からなので、かれこれ20年以上になります。ダンスマスターでのレッスン歴は10〜11年くらいです。
ーダンスマスターでは入門から上級まで幅広いクラスを受け持ち指導されていますが、レッスンではどんなことを大切にしていますか?
MASAMI: 支配的になったり不安にさせるようなことはしないようにしています。若い頃は結構厳しく指導することもあったんですが、怒っても生徒の個性を引き出せないことに気づいたんです。なので生徒たちの自主性を大事にしています。
ー生徒たちの成長を感じたエピソードがあれば聞かせてください。
MASAMI: 発表会をきっかけに質問をしてくれるようになる生徒が結構いますね。あとは、はじめは消極的だった子がずっとダンスを続けてくれて、たくさんオーディションも受けたんですけどなかなか受からなくて。それでもダンスを辞めずに続けてくれて、今はインストラクターになっているんです!
ー自分の教え子がダンスを続けて活躍する姿を見届けられるのは嬉しいですね。
MASAMI: 本当にそうなんです! ほかには、小学1年生の時からダンスマスターでずっと習ってくれていた男の子がいるんですが、彼を褒めた機会があって、その後めちゃくちゃ伸びるようになったんです。熱心に練習に励んでダンスが上手になったんですね。そして小学5年生頃から「芸能界に入りたい」と言うようになって。でも母親からは「勉強もちゃんとやりなさい」と言われていたみたいで、歌って踊れるアーティストになりたいという夢を母親に言いにくくなったのか、私に相談してくれるようになったんです。私もコンテストとかには何度も落ちたことがあるので、「何度も落ちるのは当たり前 。本当にやりたいのであれば諦めずにとにかく興味のあるところは全部受けてみるといい」とアドバイスして、背中をずっと押し続けました。そしてオーディションに何度も挑戦して、なんとK-POPアイドルとしてデビューしたんです! その時にはもうダンスマスターは辞めていたんですが、韓国に行く前に会いに来てくれて、デビューする時も彼のお母さんが報告をしてくれて。それを知った時は本当に嬉しかったですね。今もめっちゃ応援してます!
ーそれはかなり印象的なエピソードですね。ではそうした生徒の成長に繋がる“鍵”は何だと思いますか?
MASAMI: 私は基本的に、喧嘩して危ない時や「人としてそれはどうなんだろう?」と思うようなことじゃない限りは怒らないようにしています。ダンスのことに関しても押し付けたりせずに、生徒たちのやりたいことを一生懸命やってもらう。そしてチャレンジするっていうことが成長の鍵だと思います。オーディションだったり発表会だったり、規模の大小に関わらずとにかくチャレンジを続けてほしいですね。また、他人と比べずに過去の自分と比べてそこからどれだけ成長できるか、というのも大事だと考えています。
ーそれはこれまで様々なチャレンジを続けてきたMASAMI先生ご自身の経験があるからこそ説得力がありますね。では最後に、これからダンスを始めたいと思っている方へ向けてメッセージをいただけますか。
MASAMI: 私自身はあまり体が強いタイプではなかったんですが、ダンスを始めたことで体がすごく丈夫になって、プラス心の健康も保てているんです。なので「ダンスで心も体もハッピーに過ごせるよ!」っていうことを伝えたいです。あとは専門学生くらいのある程度の年齢になると、ダンスを続けるかわからなくなる子が結構いるんですけど、時代の変化のスピードが早くなっているので、この先何が起こるかわからないし、将来絶対にこうなるとか、誰も予想ができない。だからダンスをやりたい気持ちが少しでもあるなら思い切って始めてみてほしいです。
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